太陽と海の恵みがいっぱい!イトサンの沖縄もずく
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海人ブログ


旧暦3月21日

4月の第三日曜日は、恒例の『もずくの日』です。

当初は、県内漁協の行事でした。
今や、沖縄県全体、そして、本土の大手スーパー等でも『もずくの日』を販売促進のイベントととして、盛大(?)に行われようとしています。販売、生産者として嬉しい限りです。

21年前の創業時、塩もずくを持参して東京の築地市場に飛び込み営業に行った時、「沖縄もずくは、太くておいしくない!」と相手にしてもらえず悔しい思いをしたのを憶えてています。

あの頃は、もずくは珍味の一つとして、割烹や料亭などで食する高級品で、現在のようにスーパーやコンビニで販売されていませんでした。
モズクといえば、細くてぬめり分が多いもの、そのほとんどが酢の物として食べられ、お酒のつまでした。

しかし、モズクのぬるぬる成分に含まれるフコイダンが、がんの予防や抗胃潰瘍、腸整作用、抗コレステロール作用等に効果があるという研究成果が発表された1996年以降、沖縄もずくは全国的に注目され、今ではどこでも買える健康食品に生まれ変わりました。

ところが、最近の不況や昆布やめかぶ等の海藻類も多数発売され、もずく酢の販売が全国的に低下しました。

今年、沖縄のもずく生産者は、酢の物になる加工用もずく(業務用塩もずく一斗缶入)の販売低迷でもずくの売り先が小さくなり、生産調整や価格暴落が続き、生活が成り立たない状況にあります。
かつてない厳しい社会情況の中、転職もできず、、生産者や加工業者は耐え忍んでいます。

今回の『もずくの日』は、もずく業界において、日本中でもずくを食べてもらう最後の好機です。
そして、『もずくの日』のイベントにより、全国的なもずくの消費拡大と再度もずくブームを巻き起こすべく、もずく生産者、加工者、流通業界が、今一つになろうとしています。

一年でもずくが一番おいしいこの季節、旬のもずくを全国の人が酢の物だけでなく野菜の一品として、いろんな料理(炒め物、天ぷら、サラダ、味噌汁、お好み焼き、お菓子)などに使っていただきたいと思います。
これから、沖縄もずくは、「酢の物」から野菜以上の野菜・海の薬藻(やくそう)として、健康を願う多くの人に役立つ家庭の必需品(食材)になると確信しています。

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