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活モズクを販売したのは18年前の1996年3月。那覇市公設市場近く「丸市ミート牧志店」の軒先1㎡四方の売場から始まった。その日収穫したもずくを氷のペットボトルで冷やし糸満から運んで午後1時ごろから5時ごろまで一人で試食を提供しながらの対面販売。その頃、生もずくを販売している人もなく、当時の購入者は、観光客は少なく95%が地元のお客様だった。磯の香りとシャキシャキした食感が好評ですぐに完売!!那覇の人にも生もずくは珍しく「新鮮でおいしい!!」と評判になり近くを通る観光客にも「これおいしいよ!」と進めてくれる人が増え、毎年少しづつ口コミで広がり観光のお土産にと一人2~3万円分購入する方もいました。
しかし、もずく漁場の近くで埋立工事や集中豪雨で海の環境が悪化しもずく生産が出来なくなった。自家生産が不安定になった時、知念のもずく生産者「仲里真治さん」から採れたてのもずくを分けて貰い販売を継続することができた。
3年後の2002年仲里さんより同じもずく生産者の「親川弘幸さん」を紹介して頂きました。その際、親川さんもずくを見て驚いた。糸満産のもずくと違い枝の一本一本が太く艶と弾力があり新鮮で磯の香りに溢れていた。
新鮮な理由は、前日に収穫したもずくを一晩大きなイケスカゴで養生し翌日早朝6時ご頃イケスから吸上げ7時頃には水揚げしていたからだった。親川さんは私と同じ想いで採れたて新鮮な活きたもずくを生産し続けていた。親川さんの活モズクによって市場での販売は増え続け、1日20万円を売上げるようになった。
その頃、販売を支えてくれたのは、宮里さん・上原さん・金城さん・津波さん等「ウチナーネーネー(年上の女性)」だった。
イトサンの活モズクに惚れ込み、一生懸命販売してくれました。愛嬌いっぱいで元気な販売員がいたから沖縄中に生もずくが広がり、本土の人にも認知されるまでになったと感謝しています。また、「活モズク」と名付けたのは生きていることを確信していたからですが、周囲の人はなかなか信用して貰えず非難も受けました。活きていることを証明するために、熱帯魚と一緒に採れたてもずくを入れエアレーションしながら販売しました。当時は「活」と使えるのは魚、カニ、エビ、など自ら動き廻るものしか使えなかったのです。「活」は使用しないようにとよく注意されましたが嘘はついていないと思っていましたから「活」を使い続けていました。
「活」を説明する方法は意外な場所で発見しました。もずくを収穫する漁場で毎日見ている光景で気付きませんでしたが、生育しているもずくの周りには小魚や小エビが身を寄せ集まります。また、太陽の下ではもずく全体には空気の気泡がまとわりついていました。
もずくも植物や野菜同様光合成をしているから生きている。これで証明になると確信し、光合成している様子を写真に捉えたのが4年前です。
その様子を携帯で全国へ発信してくれたのはMFJの横山社長でした。活モズクに感動しツイッターなどで本土の友人知人へ発信してくれました。
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