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活モズクの生産量も年々増え続けています。18年前は4~5tしか採れなかった生産量も昨年は130tまで伸びました。
契約生産者も、南城市3経体、宜野座村に2経体、糸満(自社)1経体。今期は天候に恵まれ200tは可能と思っています。
活モズクは、産地や生産者の努力によって品質が違ってきます。
活モズクの第一条件は、光合成するもずくで、当社の定義では収穫から48時間までのもずくです。活モズクの実験(光合成の有無)で48時間でも5割前後のもずは光合成します。
また、活モズクの品質は生産方法、収穫保管方法、収穫時間によって異なってきます。
弊社の活モズクも今期よりランク付けさせて頂きます。
親川弘幸(ヒロユキ)さんの活モズクが最高品質Aランクです、南城市の仲里新盛、直樹、一さんは、Bランク、宜野座の仲栄真さん親子はCランク、弊社、兼島、大城の活モズクはDランクです。
ランク付けの基準は、鮮度保持の方法と冷却の氷の使用数量と水揚げ時間の長短。それ以外にも、もずくの太さ、長さ、色、鮮度(弾力・ぬめり分)、磯の香りの強弱も考慮されます。
Aランクのヒロユキさんは他の生産者とは全く異なる生産方法と品質管理を独自で考案しています。
まず1つは、もずくの種付方法です、種付方法は主に2つあります。1つは、もずく漁場でビニール等に天然もずくの種を付け、育苗後もずく網と一緒に、陸上の海水タンクの中に入れて10日から14日間、種付する、陸上母藻方式です。もう1つは、バイオ方式です。母藻の種をビーカーの中で純粋培養した種を大量に増やし陸上のタンクの中で網に種付します。
沖縄のもずく生産者はどちらかの方法でもずくを種付し生産していますが、ヒロユキさんは全く違う方法です。それは、天然もずくの生育する場所を探し出し、もずく網をそのまま漁場へ配置して天然もずくの種を付着させ、生育する方法です。
この方法は、決して難しくはありませんが、もずくの収穫量を安定生産させることは大変です。
日々変化する漁場環境を観察し、もずくの成長に異変があるときは、もずく網を別の場所に移動したり、網に付いた細かい泥や他の海藻を取り除く作業は収穫が終わるまで続きます。
ヒロユキさんの天然漁場種付け生産方式は、天候不良の不作の年にも安定したもずくの生産を続けています。イトサンが今日まで活モズクを販売し続けられたのはヒロユキさんのお陰です。
次に、モズクの鮮度管理もヒロユキさん独自のイケス方式です。収穫したもずくを一晩イケスのカゴに入れて養生しながらもずくに付着した巻貝、小エビ、海のミミズ、海のダンゴ虫等の水生生物を自然の波の力で取り除くきます。水揚げは、早朝5~時から7時です・。
一石三鳥の効果(鮮度保持、養生、異物除去)ですが、2日がかりで2回船を出さなければ収穫はできません。
ヒロユキさんの活モズクが最高級のランクなのはそれらの理由からです。
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